HONEY's diary

女、30代後半、独身、神様級大親友(ハニーたち)2人、サヨナラの数..すぐ出てこない。 オンナがひとりで40年近く生きてて、ツライ事がないわけない。それでも「あの人は悩みなんてなさそうね」と言われるように生きてたい。そんな理想と控えめに言ってもウケますよね、な現実のdiary.

都内某所、深夜4時のハニーたち

10月、都内某所、ホテルのベッド、深夜4時
本当だったらそこには 付き合って間もない彼氏がワタシの横にいて
「次は会えるまで2週間って長いね・・」なんて話をしながら眠っているはずだった・・・

ホントなら。

ところが ワタシはひとりでベッドにいて 
スポーカーホンでLINEの3者通話をしていた。
iphoneの画面には、ワタシの大親友である YチャンとKのアイコンが映っている。
翌日このベッドで横たわりながらこんな時間を過ごすだなんて
ワタシはまったく予想していなかったし
まさか彼女たちもこんなに早く
ワタシを「救護する」ハメになるとは思っていなかっただろう。
彼の方?どうだろう、予測していたのかどうかなんてわからないし
きっと一生わからないし、わかりたくもない。
だってもう今世でお会いすることは二度とないし
来世だってごめんだ。
少なくとも24時間前は 
ワタシにとって愛おしい人だったのに

おーーーい、ダイジョウブ???返事してーー!」

スピーカー通話にした画面から、彼女たちに呼びかけられる。
やばい、ぼーっとしてた。
その間にも彼女たち(通称ハニーたち)のマシンガントークは炸裂していて
ワタシから聞いたこの数時間前の出来事の修羅場具合を
あーでもないこーでもないと話しながら 
時々ワタシの存在を思い出して、生存確認をしてくれる。

「とにかくさ、あんたは何にも失くしてなんかないんだからね。」
「そうそう!むしろ早くてヨカッタ・・・・」
「だからやめとけって言ったのに、アンタほんと言うこと聞かないんだから・・」
「ほんまそう!マジでワタシらの言うことは聞いたほうがいい。」

ハニーたちはそうやって交互に、夫婦漫才のようにワタシを励まし・・・・・
いや、違う。怒られている。これは。

「だからワタシ来世はアンタのために絶対オトコで生まれてあげるから!」
「マジおっきい声では言えんけど・・」
「手探りでも ち◯こ つかみとって生まれてくるから!!」

息が止また修羅場の後でも、ハニーたちは笑いに変えてくれる。
これは彼女たちの強さでもあり、優しさでもあり
それにより、ワタシは今こうやって呼吸をすることができている。
深夜4時、おっきいベッドにはワタシひとり。
電話の向こうに愛する親友たち2人。

「あんたは何にも失くしてなんかないんだからね」

その言葉がずーーとずーーーとアタマの中を走り回っていた。