HONEY's diary

女、30代後半、独身、神様級大親友(ハニーたち)2人、サヨナラの数..すぐ出てこない。 オンナがひとりで40年近く生きてて、ツライ事がないわけない。それでも「あの人は悩みなんてなさそうね」と言われるように生きてたい。そんな理想と控えめに言ってもウケますよね、な現実のdiary.

羽のように軽やかな強さというもの

tattooを入れたその日
ワタシはあたらしい友人ができた

1年前からワタシの指先を幸福で満たしてくれる
すーぱーハイセンスなネイリストNさん
お洒落すぎる自宅サロンを経営するNさんは
自宅サロンなのに全く生活感を感じさせないプロ感で
扉を開けて招き入れられた瞬間から好きになった。
オンナっぽいけどどこか中性的で
透けて見えそうなほど透明感のあるお肌と
芯の強そうな眼差し
年下か同い年くらいかなーと思ったら
なんと全然年上で40代というじゃないか
(この時のNさん髪の色薄いぴんく色・・・)
でも、喋ってみると羽のように軽やかで
一瞬にしてワタシセンサーは可動した


ただ者じゃないな


初対面からそうだった。
頑張ってコチラの何かを聞こうとか知ろうとかしてこない
でもなぜかしら人としてのあったかさを感じる距離感
独特の世界観はあるのに
でもどこか無色透明な感じがする
軽やかに、でもゆったり話してくれるけど
絶対強くて動かないものもあるような気がする
Nさんはワタシが大好きな
対極の二面性をいくつも持っていた

通いだして半年後くらいに死ぬほどびっくりしたのは
彼女にもうすぐ大学生になろうとするお子様がいたこと。
(マジでマジでマジで全然見えない)
バツイチで、とは聞いていたけどそれにはド肝抜かれるほどびっくりした。
だって、大学生くらいの彼がいても不思議じゃないイメージだから。
そういうのも対極の二面性。さすが。

そんなNさんと友人になるきっかけは
なにを隠そう、3週間前の出来事。悲惨しぎる修羅場の別れの夜。
その2日後にワタシは彼女のサロンでネイルをしてもらっていた。
めずらしく、ワタシが「実はこんなことアッタンデスヨー」
とその夜の話を簡単に話した。
ちなみにワタシはいつも施術中ほぼ話さない。
彼女はその間感想も強い同感もせず、うんうん、聞いてくれた。
そして最後にニコっとわらってこう言った。

「確かに悲惨ですね。でも、はにーさん、イイ!笑」

羽のような軽やかさで。いつものように。
思わずワタシも笑ってしまった。
そう、悲惨なんだけど、ワタシはイイ。イイおんなだ。
Nさんは、「はにーさんだから言うんですけどね」と前置きをして
ご自身がワタシの年齢のときくらいに人生に訪れた
最強の悲惨な出来事をスラスラと話しだした。
小川のせせらぎを眺めているようにさらりと
でも内容は酷かった。ワタシの修羅場なんてボヤのようにかすむ程。
そしてお互いこう切り出した。

ねぇゴハンいっしょに食べに行きません?


社交的な人見知りのワタシが
人に興味なんて示さないワタシが
ネイリストさんとゴハンにいくだなんて
天変地異がおこるんじゃ・・・・な出来事。

tattooを入れたその数時間後の夜
ワタシ達はカウンターに並んで友人になれたことを祝った。
彼女Nさん、お客さんと食事に行くのは
とても長いネイリスト人生で初めてだったらしい。
上には上がいるもんだ・・・笑

だれと食事を食べるのか
だれと共に時間を過ごすのか
ワタシたちは選択するところにきているよね

Nさんはそういった。
特に40超えた頃から選ぶようになったかも、と。
自分のご機嫌は自分でとる、ってだれかが言ってたけど
彼女はすでにそれを手に入れている。